ドッグフード選びに迷う飼い主さまへ|犬の管理栄養士が厳選する3つの判断基準


こんにちは。Colors Dog ドッグトレーナー&犬の管理栄養士の原口です。
日々、飼い主様から「結局どのフードがいいの?」「CMやネットで人気のものを与えているけど、本当に合っているのか不安です」という声をいただきます。
確かに市場にはたくさんのドッグフードが並び、どれも「無添加」「国産」「ヒューマングレード」など魅力的な言葉が並んでいます。しかし、大切なのは そのフードが本当に愛犬に合っているかどうか です。
そこで今回は、犬の管理栄養士の視点から ドッグフード選びのポイントを3つに集約 してお伝えします。
① 品質 ―「何が入っているか」を見極める
まず注目していただきたいのが「品質」です。パッケージのデザインやキャッチコピーではなく、実際にどんな原材料が使われているかを確認することが大切です。
● 原材料のチェック
パッケージ裏の原材料欄を見てください。最初に書かれているものが、そのフードの主な成分です。動物性たんぱく質(チキン、ビーフ、サーモンなど)が先頭に来ているフードは、犬にとって大切なたんぱく源がしっかり含まれている証拠です。逆に、小麦やトウモロコシといった穀物を主原料にしていたり。「副産物」といった曖昧な表記がある場合は注意が必要です。
● 添加物への配慮
人工の着色料や保存料は、犬にとって本来必要ではありません。見た目を良くするためだけに使われている場合がほとんどです。できるだけ天然由来の酸化防止剤(ミックストコフェロールやローズマリー抽出物など)が使われているものを選ぶと安心です。
● 食べた後のアフターチェックが重要
どんなに品質が良さそうに見えても、実際に与えてみないと「その子に合っているかどうか」は分かりません。フードを切り替えた後は、必ず 便の状態・皮膚や被毛の様子・体調の変化 を観察しましょう。
- 便が極端に柔らかくなった、あるいは硬すぎる
- 便のニオイが強くなった
- 皮膚をよくかゆがるようになった
- 涙やけがひどくなった
こうした変化があれば、どんなに「高品質」とされるフードでも、その子には合っていない可能性があります。
品質を見るだけでなく、実際に食べてどうだったかという視点も欠かせません。

② 愛犬とご家族の【今】に合っているか
次に大切なのは「今の愛犬、そしてご家族に合っているか」という視点です。
● ライフステージに合わせる
犬は成長段階によって必要な栄養が変わります。
- 子犬期:体を作るために高たんぱく・高カロリーが必要
- 成犬期:運動量や体重維持を意識したバランスの良い食事
- シニア期:消化吸収しやすく、低カロリーで関節や内臓をケアする内容
同じ「良いフード」でも、年齢や体質が違えば合う合わないが出てきます。
● 犬種や体格の違い
小型犬~大型犬、犬種によって運動量や筋肉量も様々。関節ケアが必要になる犬種も。
例えば、筋肉質な犬種ほど高たんぱくな食事!などその子のポテンシャルに合わせた食事。
● 健康状態を考慮する
皮膚が弱い子にはオメガ3脂肪酸を含む魚ベースのフード、アレルギーがある子には特定の食材を使わないフード、胃腸が弱い子には穀物不使用や白身魚など消化吸収に良いフードなどが向いています。
● ご家族のライフスタイルも影響
忙しいご家庭なら小分けパックの方が管理しやすいですし、手作り食を取り入れたい方にはシンプルなドライフードをベースにしてトッピングしやすいものが合います。
つまり「どれが一番良いか」ではなく、その時の愛犬とご家族に合っているかどうかが最も大切です。

③ 専門家の意見も取り入れる
最後に大切なのは「専門家の意見を参考にすること」です。
● 情報が多すぎる時代だからこそ
ネットやSNSには「このフードが最高!」「無添加じゃないとダメ!」など、たくさんの情報が飛び交っています。しかし実際には、犬の体質や生活環境によって合う・合わないが大きく変わります。鵜呑みにするのではなく、専門家の視点を取り入れることが安心につながります。
● 犬管理栄養士などの専門家に相談するメリット
例えば「涙やけ」「下痢や軟便」「毛艶が悪い」といったお悩みは、食事だけでなく生活習慣やストレスが影響している場合もあります。専門家に相談することで、食事以外の要因も含めてアドバイスが受けられます。
● Colors Dog でできること
当店では、犬の管理栄養士による食事カウンセリングを行っています。愛犬の体質やご家族のライフスタイルを伺いながら、数あるフードの中から「今の愛犬に合った食事」を一緒に考えます。自分で判断するのが難しいと感じたら、ぜひご相談ください。

まとめ
ドッグフード選びで大切なのは、
- 品質を見極めること(原材料・添加物・実際に食べた後の便や皮膚の状態を必ずチェック)
- 愛犬とご家族の“今”に合っているかを考えること
- 専門家の意見を取り入れること
この3つです。
毎日の食事は、愛犬の体を作る大切な要素です。だからこそ「何となく選ぶ」ではなく、愛犬の体調を観察しながら、必要なら専門家と一緒に考えていくことが、健康を守る近道になります。
愛犬にとって本当に合うフードは、必ずしも広告や口コミで人気のものとは限りません。
大切なのは 「うちの子に合っているか」。
もし「どのフードを選べばいいのか迷っている」「便や皮膚の状態が気になる」というときは、どうぞColors Dogにご相談ください。犬の管理栄養士として、愛犬とご家族の暮らしがもっと笑顔であふれるように、最適な食事サポートをご提案いたします。
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