子犬の吠え・噛みはやめさせるべき? 大切なのは「叱る」より「教える」こと

子犬を迎えてから、多くの飼い主さんが悩まれるのが「吠え」と「噛み」の問題です。
「今のうちにやめさせないと、成犬になっても続くのでは?」
「甘噛みを許していると、噛み癖がついてしまう?」
そんな不安を感じたことはありませんか?
結論からお伝えすると、吠えることや噛むことを、すべてやめさせる必要はありません。
ただし、何もせずに放っておいていいわけでもありません。
子犬の時期に大切なのは、行動を無理に抑え込むことではなく、人と暮らすうえで適切な行動を教えていくことです。
吠える・噛むことは犬にとって自然な行動
犬にとって吠えることは、コミュニケーション手段の一つです。
嬉しい、遊びたい、怖い、警戒している、何かを要求しているなど、さまざまな理由で吠えることがあります。
また、子犬は口を使って物を確かめたり、遊んだりします。歯の生え替わりによる違和感から、物を噛みたがることもあります。
つまり、吠えることも噛むことも、犬にとって必ずしも異常な行動ではないのです。
しかし、人との生活では、すべての行動を自由にさせてあげることはできません。
だからこそ、犬の自然な行動を理解したうえで、生活に必要なルールを教えることが大切になります。
「吠えない犬」ではなく「吠えなくても伝わる経験」を
例えば、飼い主さんに遊んでほしくて吠えている子犬。
吠えるたびに遊んでもらえる経験を繰り返すと、「吠えれば遊んでもらえる」と学習することがあります。
この場合、単純に吠えることを叱るのではなく、落ち着いて待っているときや、お座りなど別の行動ができたときに遊んであげることで、吠える以外の方法を教えていきます。
一方で、怖くて吠えている場合は対応が異なります。
怖がっている相手や物から距離を取るなど、まずは安心できる環境を整える必要があります。
同じ「吠え」でも、その理由によって適切な対応は変わります。
大切なのは、吠えているという結果だけでなく、なぜ吠えているのかを考えることです。
甘噛みは成長すれば自然になくなる?
子犬の甘噛みは、成長過程でよく見られる行動です。
しかし、成長すれば必ずなくなるというわけではありません。
人の手や服を噛んで遊ぶことが習慣になれば、成犬になってからも続く可能性があります。
そのため、子犬のうちから「噛んでいいもの」と「噛んではいけないもの」を教えることが大切です。
例えば、人の手を噛もうとしたら、おもちゃに誘導する。
強く噛んでしまったときは、一度遊びを中断する。
そして、おもちゃで遊べているときには、しっかり褒めてあげる。
こうした経験を積み重ねることで、人との適切な遊び方を学んでいきます。
また、子犬は疲れや興奮によって噛む行動が増えることもあります。十分な休息や生活環境を整えることも重要です。
なお、恐怖や不快感から身を守るために噛む場合は、単なる甘噛みとは区別して考える必要があります。
「やめさせる」ことだけを目標にしない
子犬のしつけで大切なのは、今困っている行動をなくすことだけではありません。
これから先、どのような行動ができるようになってほしいのかを考えることです。
吠えたら叱るのではなく、落ち着いて過ごせる経験を増やす。
噛んだら叱るのではなく、適切なものを噛んで遊ぶ習慣をつくる。
もちろん、人を傷つけるような噛み方や、周囲に迷惑がかかるほどの吠えは、安全面も考えて早めに対応する必要があります。
ただ、行動を力で抑え込もうとすると、犬の恐怖や不安を強めてしまうこともあります。
「してほしくない行動」を止めるだけでなく、「してほしい行動」を育てていく。
それが、子犬の時期に取り組みたいしつけの考え方です。
子犬の時期は、これからの暮らしの土台づくり
子犬は日々、さまざまな経験から学習しています。
何をすると良いことが起こるのか。
どんな場所なら安心できるのか。
人とどのように関わればいいのか。
その一つひとつが、これからの行動や習慣につながっていきます。
子犬のしつけは、問題が起きてから始めるものではありません。
問題が大きくなる前に、暮らしの中で必要なことを少しずつ教えていくことが大切です。
Colors Dogでは、犬の行動だけを見るのではなく、その行動が起こる理由や生活環境も含めて考え、一頭一頭に合ったトレーニングをご提案しています。
吠えや噛みについてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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